創業の地である宝塚での初めての大型分譲。
開発面積にして約4,000㎡。
かつて団地だった一角が、20区画以上の街に生まれ変わる。
一同の胸は高鳴った。
「ここに、”徹底的に良いもの”を作ってやろう!」と。
物件名は「仁川清風台PRIMES」。
「prime」には「最上級」という意味がある。
もちろんこれまでも妥協のない家づくりをしてきた。
そのうえで、これまでに培ってきたものを余すことなく注ぎ込んだ”徹底的に良いもの”をつくるという思いをこの名前にこめた。
私たちが考える”徹底的に良いもの”とは、革新的かつ普遍的なもの。時代を超えて永く愛され続けるものだ。
その意気込みを胸に駆け出した。
ところが、市の条例との関わりでそう簡単にはいかなかった。
宝塚市の景観審議会とも幾度となく話し合った。
質問に追われる日々が続いた。
往々にして行政からの回答は遅い。対応にヤキモキしながら、”徹底的に良いもの”をつくるために社内でも攻防は繰り広げられた。
「収まりが微妙だ」「言ってることは分かるが、そうはいかない」「今までの延長線上でモノづくりをするのか?」「これはPRIMESの名にふさわしいか?」。
妥協なくこだわりを実現するためには摩擦はつきものだ。
しかし、無闇に時間を費やし立ち止まってはいられない。
「”徹底的に良いもの”をつくりたい」全員がその思いを胸に奔走した。
企画スタートから約2年、ついに、販売のためのモデルハウスが公開された。
モデルハウスのBGMに流れるのはビートルズ。
時代を超えて愛されるメロディが、やわらかな陽光差し込む空間に溶け込んでいた。